自家焙煎珈琲みじんこを想う
(Image credit: Yamashita Yohei)
個人的に思い出深い“自家焙煎珈琲みじんこ”についての徒然。
湯島といえば大学時代を過ごした場所ではあるものの、あの界隈のお店は大学生にはあまり安くない。そのため本格的に開拓を始めたのは社会人になってから気分転換の散歩も兼ねてであった。
そんな中みじんこを知ったのは2011年の夏、湯島にある隠れ家的フレンチ:ビストロタカで食事を終えて御茶の水駅に向かう途中で見かけたのが最初。当時はまだオープンして間もなく客も少なかったためそのときは”こんな店ができたのか”程度でやり過ごした覚えがある。
その後、実際に訪れたのは同年秋の終わり、おそらく上野のクラシックコンサートに行く前であったと思う。まだまだ客は疎らであったこともありカウンター席で常連らしき方とマスター、バリスタ、パティシエールが世間話をしていたり、電源を借りて作業してる方がいたりと各々に自由な時間が流れるお店であった。
ゆるやかな時間の流れと珈琲の香り、美味しいケーキに惹かれて会社帰りや休日はちらほらみじんこで読書や作業をすることが増えていった。初めてカウンターに座ったのは2012年の春前、カウンターが空いていたことと置かれている小物が気になったためではあるが、お店の人と話してみたいと思っていたのも大きな理由である。話してみるとどの方も気さくで、たわいない雑談をしたり業界事情を教えてくれたりと常連さんが増えている理由が分かった気がした。
その日以降は他の常連の方とも話す機会が増え、お勧めの紅茶を頂いたり一緒にカフェ巡りをしたりと偶然見つけたカフェから不思議な繋がりができていった。今は留学でバンクーバーにいるが、本格的に留学プランを考えて予算の計算をしたのもみじんこであったと思う。
居心地がよく珈琲もケーキも美味しいお店なので当然といえば当然だが、2013年に入る頃にはちらほらと雑誌にも取り上げられ、休日はお客さんでいっぱいに。その頃は私も仕事が忙しかったため、代休の平日にたまに訪れる程度になってはいたが平日でもそれなりには混んでいた。お店が繁盛するのは嬉しいがちょっとしたコミュニティ機能が失われつつある寂しさも。とはいえ、もしカウンター席周辺がいつも常連さんでいっぱいだったら私が会話に入っていけたかは怪しい。
そんなみじんこが文京区本郷に”AMMONITE COFFEE MARKET”というスペシャルティコーヒー専門店をオープンするとのこと (Twitterにあがってる写真がオシャレ)。本郷が個人的に思い出の場所ということもあり帰国したらこちらも訪れてみたい。
特にオチがあるわけではないがバンクーバーのローカルカフェでもあれほど居心地のいいお店が見つかると嬉しいなと思う今日この頃。(カウンター席のあるお店は少ないし、そこまでざっくばらんに日常会話するには英語力がまだまだ足りないが)
みじんこのNo.1ブレンドが懐かしくなってきたところで珈琲でも淹れて課題をやろう。ちなみに写真は当時それなりに撮っていたものの大半は日本に置いてきたPCに入っていると思われる。
自家焙煎珈琲みじんこ
東京都文京区湯島2-9-10 湯島三組ビル1F
11:00~20:00
火曜日定休
AMMONITE COFFEE MARKET (アンモナイト コーヒー マーケット)
東京都文京区本郷7-2-6 1F
11:00~20:00
火曜日定休