Frog Advent Calendar 2017 の7日目の記事は、バンクーバーのクリエイター向けシェアハウス「Frog House」についてです。

Frog House 生活を振り返ったポエムなのであまり海外就職には役立ちませんが Frog House の良さが伝わればと思います。

Frog House とは

今後バンクーバーで就職を目指す学生から日本でのキャリアが長い方まで主にデザイナー・エンジニアが住むシェアハウスです。家とバンクーバーの雰囲気が気になる方は以下の動画を御覧ください。

オープン当初

フロッグハウス

オープン当初。とても殺風景

2014年4月にオープン。州立大学に通い始めるタイミングで、学校に近くコンセプトも面白そうだと感じて入居。このときはここから3年半も住むことになるとは思いもよらず。というか当初は3ヶ月で学校内にある Student House に移るつもりでした。

フロッグハウス

シェアスペースで仕事してる方もいます

当初はまだイベントは多くなく、あくまで作業スペースとしての役割が大きかったです。

フロッグハウスとラスカル

裏庭倉庫にラスカル一家が住み着いて大変だった

一時期はラスカル一家も暮らしていました。最終的には庭を荒らして去って行きましたが…

イベント開催

入居者募集が落ち着き設備が充実してきた頃からイベント開催が徐々に増えました。ぱっと思い出すだけでも

  • 海外就職と英語
  • デッサン
  • JavaScript
  • Vue.js
  • SVG Animation
  • Docker
  • ヨガ

などのワークショップが開かれ、住人・訪問者を問わず各々のスキルシェアが行われています。最近は参加者が増えすぎて、Frog の公式イベントとして会場を借りる場合も多いようです。

ライトニングトーク

筋肉エンジニア氏が英語で語る効果的なトレーニング

英語・技術・趣味の部からなるライトニングトークも定期開催されています。

設備

プロジェクターや録音用マイク、PC用外部ディスプレイ、英語・技術・デザイン関連書籍など一般のシェアハウスにはないものが多数揃っています。

フロッグハウスコーヒーインフラ

コーヒー設備も充実

エンジニアといえばコーヒーといっても過言ではありません。特に北米ではコーヒー好きも多く日々の生活に根付いています。充実した1日を始めるためにはコーヒーインフラはとても重要なのです。

住人同士の交流

その時の住人次第ではありますが適度な社交性と自分の活動へのオタク度合いのバランスが取れている方が多かった印象です。ただ、「クリエイターハウス」というコンセプトもあり、デザインやプログラミングをはじめとしたモノ作りを楽しんでいる方が多く集まります。自分のやっていることにあまり情熱を持てない方には居心地が悪いかもしれません。

フロッグハウスとハロウィン

ハロウィン仕様

ハロウィンでは仮装したり家をデコレーションしたりして Trick or Treat しにくる子供たちを迎え撃っていました。この時はホラー映画的音楽も相まって子供が怯えてなかなか入ってこなかったです。

寿司エンジニア

家で寿司が食べられます

尊敬する JS (JavaScript / Japanese Sushi) エンジニア氏の寿司。とても美味しい。

年末パーティー

クリスマスパーティー

北米ではクリスマスは家族と過ごす日なので街は閑散とします。住人同士で分担して作りたいものを作ってパーティーをしていました。

正月

バンクーバーでは鏡餅も手に入ります

日本で一人暮らしをしてた時よりも日本らしいお正月風景。

海外就職

朝のオフィス

朝のオフィス。一人でゆっくりコーヒーを淹れる至福。

自分のバンクーバーでの就職活動について言えば

  • 自社CMSを作っているスタートアップでのインターン
  • デザイン会社での勤務 (就労ビザ)
  • 広告系の会社での内定

という結果でした。もともと英語がそこまで苦手ではなかったこと等はありますが、Frog House でメンターとも言えるデザイナー・エンジニアの方々に出会えたおかげだと思っています。

というのも、バンクーバーでの就職がうまくいかない理由として

  • 学校の勉強だけで現場で求められているスキルを意識できていない
  • 日本とカナダで求められるスキルの違いをわかっていない

とよく聞きますが、業界経験者そしてカナダ生活が長い方々に多くのアドバイスをもらうことができたためです。

ただし、基本的には自分が取り組んでいることについてアドバイスをもらえる可能性があるだけなので「Frog House に入れば勉強を教えてもらえる」という誤解にはご注意ください。海外まできてやる気が出ない人のやる気をなんとかしてくれる、手取り足取り指導してくれるようなことは期待しないほうがいいでしょう。

日本人向けシェアハウスと英語

Wiiフィット

Wiiフィットと住人ごとのキャラクター

Frog House は日本人ばかりが住んでいるため、カナダまできて日本人の集まるシェアハウスに住むことに疑問を感じる方も多いかもしれません。実際に語学留学の場合はおすすめできませんが、エンジニア・デザイナーとしてのキャリアを現地で積もうと思う方には

  • クリエイターに必須のインターネットインフラ
  • 同じ目標の人々との交流
  • ビザ情報

といった点でとても心地良い環境だと思います。特にカナダのインターネット回線は遅いことが多いため、フロッグのようにちょっとしたビジネスオフィス並みの回線速度を持つシェアハウスはなかなかないはずです。

また、他の留学している方からオーナーや住人とのトラブルについて聞くことも多かったため、安心して住める環境というのは本来の目的に向けて活動する上でとても良かったです。

そもそも多国籍なシェアハウスに住んでも住人同士の交流があるかどうかは家次第なので、英語が不安な方は外で日本人以外と交流したり、現地のミートアップに参加してみるなどするといいでしょう。

まとめ

カナダデイ

カナダ建国150周年パレード

3年半の Frog House 生活では多くの尊敬するエンジニア・デザイナーと出会うことができました。もともと SIer で業務システムのプロジェクトマネジメントを主にしていた自分がバンクーバーで Web Develper としてキャリアチェンジができたのはここで出会った方々のおかげだと思っています。また、多くの要望に対応していただいた管理人のお二方にも感謝しかありません。

というわけで Frog House とてもおすすめです m(_ _)m