BCIT New Media Design & Web Development - 卒業後の進路状況など
(自席にて)
British Columbia Institute of TechnologyのNew Media Design & Web Developmentを卒業してから早一年。また卒業後に就職してからもうすぐ一年ということで、就職活動やバンクーバーでの就労経験を踏まえての最後のまとめ。
うまく現地で就職できたということもあり、後付けのバイアスが多分に含まれてますのでそこは差し引いて読んでください。ちなみに今はバンクーバーのデザイン会社でWeb DeveloperとしてウェブサイトやE-Commerceサイトを作っています。
クラスメイト就職状況
以前書いたコースレビューでは
卒業後3ヵ月以内にdesign/development/media等に関係する企業に就職したのはクラス20人中5人程度で全員何かしらバックグラウンドがあった人。
と書きましたが、自分が知っている限りこの点は大きく変わらず。
その後就職できたクラスメイトの進路としては
- オンラインのプログラミングコース?を修了してWeb製作会社に就職
- 2年のDiplomaコースであるDigital Design and Developmentに編入後、Webサービス系の会社に就職
というものがあるように、スキル/ビザといった面での状況を変えないと厳しいのが現実。同時期の別キャンパスや一期前に卒業した人を見ていてもだいたい同じでした。
クラスメイト就職先
当該コースのウェブページにはいろいろと職種が並んでますが、デザイン/製作会社のWeb DeveloperおよびWeb Designerが一番多いです。
理由としては
- コーススケジュールからも見えるように、Media系全般を網羅する
- 特定技術やスキルに特化するプログラムではない
- バンクーバーでは小~中規模のデザイン/製作会社が多い
- 上記の会社ではJob Titleに直結するスキル+周辺分野の知識が求められることが多い
という点があげられます。もしIT系スタートアップでDeveloperとしてプロダクト開発をやりたい場合、未経験からNew Mediaに入ってもおそらく無理でしょう。自分は何をやりたいのかを考えてからコース選びをすることをお勧めします。最近だと中退してProgramming Bootcampに移る人もたまにいるようです。
就職に関する公式なデータ
上記についてNew Mediaの卒業後進路ページで公式なアンケートの結果が発表されていました。
http://www.bcit.ca/files/ir/gp/6415smcert.pdf
これによると、フルタイムで働いている人が58%、コースで学んだ分野との関連性が73%(Very related: 44% + Somewhat related: 29%)なので雑に見てNew Media分野でフルタイムに働いている卒業生は約4割。
有効回答率が55%ということで、おそらく関連分野で就職できた人の方がより回答する傾向にあると予想すると、就職状況の割合は自分の周辺ともだいたい一致するかなと思います。
授業を振り返ってみて
授業によっては賛否両論あったりしますが、私個人としては1年のプログラムとして見るとコストパフォーマンスは良く、キャリアチェンジを図るには悪くないという結論です。
これは自分がおそらく卒業後に一番多い進路であるデザイン会社にいることもあり、技術的な面以外で必要となる周辺知識について授業で学んだことが役立っている点が大きいです。
また、ビザの面でも他の私立で取得できるCoopビザと比較し、州立の学校を卒業後に得られるPost-Graduation Work Permitは制約も少ないため、長期的にカナダに滞在するという選択において有利になることも多々あります。
これから通う人へ
強みとなるスキル
1年間New Media分野の勉強に集中できますが、基本的にこちらの会社はGeneralistを求めていないため、現地で就職したい場合強みとなるスキルが必要となります。
授業はあくまでその分野の基礎を扱うものなので、学校の課題だけこなしていても十分なスキルは身につかないと思ってください。基礎を前提として自分で頑張りましょう。
メンター
これは特に当該分野のバックグラウンドがない人に重要ですが、自分のやっていることの方向性やレベルが正しいものなのかを判断することは難しいです。その分野でのメンターを見つけて相談をしましょう。
製作物の批評
自分が作ったものは人に見せて批評を受けましょう。授業によっては批評をもらえない、当たり障りのないことしかクラスメイトは発言しない場面も多いです。質の高い批評をしてくれる人は貴重です。
その他
自分が心がけていたことがうまくまとまっている記事があったのでよかったら読んでみてください。Developer以外にも当てはまると思います。